円覚寺 塔頭 雲頂菴

菴主の話

雲頂菴という寺を守る住職として、日々考えていることをお話していきます。

緑を守る〈2〉

「山としてあるべき姿」とは、いったいどのようなものなのでしょう?
 

大雨が降っているとき、山に上がってみるとよくわかります。

地を覆っている下草(グランドカバー)がちゃんとあって、低木があって、中木があって、高木がある、そういう場所は、雨水がその場所へいっぺんに滲みこみません。

大きな木を打った雨水が下に落ち、その下へ、またその下へ…と木々の葉を伝って順番に落ちていく。

地面につく前に葉っぱから葉っぱへと流れ、その間を縫って下に落ちるものは、自然に分散して地面に吸い込まれていきます。

 
だから、グランドカバーはすごく大事なのです。

庭でいえば苔や芝生、山に入れば雑草と言われているようなものがいっぱい地面を覆っていて、その上に低木、中木、中高木、高木があるという展開。
そういう複層的な緑の維持が必要だと、私は思います。

 
この話は、来週も続けます。
 

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