円覚寺 塔頭 雲頂菴

菴主の話

雲頂菴という寺を守る住職として、日々考えていることをお話していきます。

緑を守る〈4〉

雲頂菴の山門は、檜皮葺(ひわだぶ)きです。

 
檜皮葺きは、檜の皮を使って屋根を葺く工法です。
檜の皮は、樹齢70年以上の檜の立木から採取します。
最初にひと皮むくと、2回目は8年後なのだそうです。その次、3回目は10年後。そして4回目はもうむけないという。

 
檜皮葺きの屋根は、手間がかかります。
むいた檜の皮を手入れして揃え、職人が葺きやすいように整える。
山門の屋根一つ葺くのに、実は、小さな住宅が1軒建つぐらいの金額がかかります。

 
ですから、うちの寺の役員たちは
「和尚さん、金がかかるから瓦にしちゃおうよ」と言います。
でも、「待て待て」と。

この檜皮葺きを皆で維持していこうと決心すると、だいたい30年から40年に1回葺き替えることになります。
うちの小さい山門でも、屋根に葺くだけの檜皮を維持するために、日本のどこかで檜の林が維持されます。

「だから私たち、寺とお檀家皆でちょっとずつ貯金して、葺き替えに備えましょう」と話しています。

 
そうすることによって間接的に、どこかで緑が守られ、職人さんの技術も守られていく。

これもまた、緑を守る一つのやり方だと思うのです。

 
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