円覚寺 塔頭 雲頂菴

菴主の話

雲頂菴という寺を守る住職として、日々考えていることをお話していきます。

現代の担い手

寺を守る住職として、開山忌をはじめ伝統的な仏事や儀式を執り行なうことは大事な役目です。

「儀式なんて、あまり意味が無い」と言う人もいます。

しかし東大寺のお水取りなどは、1250回以上欠かさずに続いていて、まさに無形の歴史になっています。

1300年近い歴史をもつ奈良の寺に比べれば、鎌倉の寺は700~800年で、その3分の2くらいしかない。
また700数十年という雲頂菴の歴史のうち、私が預かるのは長くて30~40年。20分の1もない期間です。

 

とはいえ、私は歴史の中の担い手の一人として自分の務めを果たし、先代から継いだものをあまり衰えることがないように、次代へ引き渡していかなければなりません。

命、精神、ものの考え方……
この寺のもっている使命を引き継いでいくという役割を担っています。

開山忌などの伝統的な儀式は、「現代の担い手」としての自覚をより深めていく意味があるのかもしれません。

 

 

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