円覚寺 塔頭 雲頂菴

菴主の話

雲頂菴という寺を守る住職として、日々考えていることをお話していきます。

雲頂菴のお正月〈2〉

この20年ぐらい、ご先祖と共に新年のスタートを切るという「総供養の会」をやってきました。
200人を超える人が、正月から雲頂菴に集まります。

大勢の方をお迎えするのはたいへんです。
だけど皆さんが喜ぶ姿を見るのは、やっぱり嬉しいことなのです。
この正月の集まりを開かなかったのは、父である先代住職が亡くなった時だけです。

「仏様の前では皆平等」ということが、お寺のいいところだと思います。
いつもは一番上座へ行くのであろう会社の社長さんなども、雲頂菴本堂では多くの人に囲まれ、大勢の中のひとりです。
皆が同じ座布団1枚でそれぞれ畳に座っているという姿は本当にいいな、お寺ならではの風景の一つだろうなと感じます。
また、「1年をいい形でスタートしよう」という会なのだから、喪中の方でも全然構わないとお伝えしています。

お檀家の皆さんというのは、言ってみれば雲頂菴の会員のようなもの。
ですから、その都度その都度、自分に一番フィットする形で上手にお寺を利用して欲しいです。
寺とのつきあいによって心が穏やかになったり、気持ちが落ち着いたり、あるいは決意が固まったりするなら、どんな利用の仕方もあるだろうな、と思う。
皆さんがいろいろな機会を厭わずに、雲頂菴へ足を運んでくださると嬉しいです。

来週は、掛け軸「露堂々(ろどうどう)」についてお話する予定です。
 

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