円覚寺 塔頭 雲頂菴

菴主の話

雲頂菴という寺を守る住職として、日々考えていることをお話していきます。

古文書「後醍醐天皇綸旨」註 補足

昨日は、「後醍醐天皇綸旨」をご紹介しました。

綸旨の「綸」は太い糸の意。
天子の言葉は、そのもとは糸のように細いが、これを下達されると、綸のように太くなるという意味です。

“綸言汗の如し”といえば、ひとたび口に出した君主の言葉は、汗が再び体内にもどらないように、取り消すことができない、という意味になります。

なお、綸旨の用紙は宿紙(しゅくし)《「すくす」とも読む》ともいい、ねずみ色に染めた紙(薄墨紙)を用いるのが一般的です。
平安末期、京都紙屋(かみや)川のほとりにあった官用の製紙所である紙屋院(かみやいん)で、宮中の反故(ほご)を漉(す)き直して作った上質の紙をいいます。
 

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