円覚寺 塔頭 雲頂菴

菴主の話

雲頂菴という寺を守る住職として、日々考えていることをお話していきます。

涅槃会〈2〉

今日は、2月15日(日)に円覚寺で執り行われる涅槃会という儀式の、おおよその流れをお話します。

最初、鉦が鳴って皆が整列します。
次に太鼓が鳴り、それに合わせて奠具九拝(てんぐきゅうはい)が始まります。

まずお焼香をして三拝。
次に湯(とう)食(じき)三拝。つまり、お湯とご飯をお供えして三拝する。
最後は菓茶三拝で、お菓子とお茶をお供えして三拝。
都合九拝です。
お供えをして、「どうぞ召し上がってください」というご挨拶をするのです。
この奠具九拝は、結構時間がかかります。

奠具九拝の次は出班(しゅっぱん)焼香。出頭している尊宿(そんしゅく)方、つまり和尚さんたちの代表が、それぞれお焼香に行きます。
それが終ると列拝(れっぱい)。皆で一斉に礼拝をします。
そして、管長様(導師)がその日の偈頌(げじゅ 宗旨をあらわした漢詩)を奉読します。

次に、維那(いのう)という役の…いわゆるリードボーカルが、巻紙をめくりながら(しょ)を詠みます。
今年の涅槃会の維那は、龍隠庵(りゅういんあん)という寺(円覚寺塔頭)の副住職が務めることになっています。
この疏が10分ぐらいかかるかな。

法要を締める形で、最後は行導(ぎょうどう)。列を成して歩きながら、皆でお経を読みます。

これが涅槃会そのものの流れです。トータルで、1時間ちょっとの儀式です。
文章で説明してもよくわからないと思います。やはり実際に見ていただくしかないでしょう。

以前、涅槃会の法要は朝6時から開かれていました。
近年は、一般の人も見学しやすいよう配慮して10時開始となっています。

ご覧になりたい方は、どうぞ円覚寺の仏殿までお出でください。
ただし暖房は何もなくて寒いので、足元など暖かい格好をして来てください。
 

来週は、円覚寺の涅槃図をご紹介する予定です。
 

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