円覚寺 塔頭 雲頂菴

菴主の話

雲頂菴という寺を守る住職として、日々考えていることをお話していきます。

「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)」

降誕会(ごうたんえ)の日、仏殿に設けられる「花御堂(はなみどう)」中央には、誕生仏の像が置かれます。
お釈迦様がお生まれになった時、右手で天、左手で地を指して「天上天下唯我独尊」という言葉を唱えたとされ、誕生仏はそのお姿をかたどった像なのです。

天地を包んだ「誕生」。
でもそれは、お釈迦様だけではありません。
この世に生まれるすべての人が、天地に満ちている、広く深く豊かな精神性をもって生まれてきているのだということを意味するのではないでしょうか。
また、花に象徴されるような穏やかな心を、皆それぞれがもって誕生することを示しているのではなかろうかと思います。
 

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