円覚寺 塔頭 雲頂菴

菴主の話

雲頂菴という寺を守る住職として、日々考えていることをお話していきます。

単調な毎日〈1〉

大型連休が終わり、いつもの日常生活が戻ってきました。

さて、あるお通夜の晩、長年連れ添ったご主人を亡くした奥さんが、このような話をなさいました。
結婚したばかりの頃、自分の母親に、「旦那が勤めに出てしまったら暇でしょうがない。炊事洗濯は単調でつまらない」って愚痴をこぼした。
そうしたら、「毎日同じ繰り返しの生活ができるということに感謝をしないで、いったい何に感謝をするのですか」と叱られたのだそうです。

確かに、私たちは「こんなに単調なことばかりでは飽きてしまう」「つまらない」などとよく言ってしまいます。
けれども、単調な毎日が送れるほど恵まれていることはないのです。

普通、そんなに変化はないですよ。
単調なのです。
繰り返し繰り返しの日々を送るのが人生です。

たまに、「今日は旅行だ」という時がある。
「今日は孫の運動会だ」という日なども、いつもとは違った雰囲気になるでしょう。
お弁当を持って行ったりしてね。

毎日単調なことをやっているから、変化が嬉しいわけです。
毎日変化だったら、忙しくて大変です。
だからこそ「単調な毎日」を、私は大事にしたいなと思います。
 

――引き続き明日も、この話をします。
 

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