円覚寺 塔頭 雲頂菴

菴主の話

雲頂菴という寺を守る住職として、日々考えていることをお話していきます。

単調な毎日〈2〉

私は、朝起きたら顔を洗って、まず仏様のところに行きます。
そしてお水を替え、ご飯が炊き上がったら、それを差し上げる。
その間は、お経を読んでいます。

毎度同じお経を読んでいるけれど、一回挙箸(こじゃく)すれば、一回新たなり。
つまり、一回一回新たなのです。
同じなのだけれど、毎回新鮮なんですよ。
昨日とは違う今日なのだから。

「今日は喉の調子が悪いな」
「今日は忙しい。では少し早く読もう」
というように、毎朝違うのです。

食事もそうです。
正月の三が日以外、私は基本的に朝食のメニューを替えません。
そういうのをね、一定不転(いちじょうふてん)と言うのです。
納豆と野菜、豆腐やワカメなどが入ったお味噌汁、そして白いご飯とお漬物。

けれどもこの納豆、ご存じの通り商品によって味がずいぶん違います。
だから、「今日は大粒だね」「今日は小粒だね」などと、結構楽しんでいる。
また時々、生玉子や、すりおろした大根等を入れたりします。
同じ納豆でも、いろいろな味付けの仕方があるのです。

単調な毎日を送りながらも、いかに日々新鮮に迎える努力をするかどうか。
それが、充実した人生になるかどうかに繋がるのだと思っています。
 

――引き続き明日も、この話をします。
 

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