円覚寺 塔頭 雲頂菴

菴主の話

雲頂菴という寺を守る住職として、日々考えていることをお話していきます。

遅八刻(ちはっこく)〈1〉

私の師匠である父親は、厳しい人でした。
しかし厳しく接してもらえたから、自分自身で何かを考え、やらざるを得ませんでした。
つまり「考えさせられた」ということです。

朝、父から「これ、やっておけよ」と言われる。
そして、やろうと思っている時にいつも
「なんだお前、まだやっていないのか」と言われる。

つまり、「遅八刻」なのですね。
「それはもう、手遅れだよ」っていうことです。
「それじゃあ遅いよ。お前、今すぐやらなくて、いつやるんだ」
そういうことなのです。

「言ったらすぐやれ」
「思い立ったらすぐやれ」
やれ今日は三隣亡(さんりんぼう)だ…とか、今日は仏滅だ…とかでなく、もう、思い立ったが吉日。
「その時が大事なんだ」ということを、一番厳しく言われたように思います。
 

——引き続き明日も、この話をします。
 

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